瞑想はじめました今日から、ずっと気になっていた「瞑想」を日々の習慣に取り入れてみることにした。 きっかけは、ここ最近の脳みその疲労感。仕事中もプライベートも、スマホを開けば常に大量の情報が目に飛び込んでくるし、頭の中では「明日のタスク」や「あのとき返したLINEの言い方、大丈夫だったかな……」なんていう、終わったことや先の不安がずーっと渦巻いている。寝ても覚めても頭が休まっている感覚がなくて、一度このごちゃついた思考のノイズを全部リセットしたい、と切実に思ったのだ。 初日の今日は、夜、お風呂上がりの静かな時間を選んでやってみた。部屋の明かりを少し落として、ヨガマットの上に胡坐で座る。準備はそれだけ。アプリのタイマーをとりあえず10分に設定して、そっと目を閉じた。 「まずは呼吸に意識を向けて、鼻を通る空気の冷たさを感じよう」 そう意気込んで始めたものの、これが驚くほど難しい。始めて1分も経たないうちに、「あ、明日燃えるゴミの日だ」「そういえばあの資料の数字、直したっけ」と、意識が全自動であちこちに飛び散ってしまう。雑念が湧いたら「あ、今考えてたな」と受け流して、また呼吸に意識を戻す――というのを、10分間のうちに何十回繰り返したか分からない。 正直、最初の数分は「じっと座っているのがもったいない」「早くスマホを触りたい」という強烈な焦りがあった。けれど、7分を過ぎたあたりから、不思議と体の輪郭がじわーっと緩んでいくような、心地いい静けさが訪れた。ただ呼吸をしているだけの自分。それ以外に今、何もしなくていいという全肯定感が、じわじわと胸の奥に広がっていく感覚。 タイマーが鳴って目を開けたとき、いつも見ているはずの部屋の景色が、心なしかいつもよりクリアに見えた。劇的に何かが変わったわけじゃないけれど、頭の温泉に浸かって、余計な垢をサッパリ落としたような不思議な爽快感がある。 現代の生活で「何もしない時間」をあえて作ることが、どれだけ贅沢で、そして今の自分に必要だったかを思い知らされた。まずは気負わず、毎日のルーティンとして10分間、静かに自分と向き合う時間をプレゼントしてあげようと思う。明日の朝の目覚めが、今から少し楽しみだ。 |